田口 良子（Taguchi Ryoko）

コーチの想い

• あなたのビジョンは何ですか？（目指している方向性、創りたい世界観）

  私が心から願い、夢見ている世界は、『誰もが自分を充分な存在だと感じながら、内側からあふれる情熱にしたがって生きる、すべての命の輝きが解き放たれている世界』です。
  
  自分の内側になにがあるかに気づき、自分のなかにあるどんな感情も受け入れて生きることができたとしたら？
  何を成さなくても、自分はここに存在しているだけで絶対的な価値があるんだと実感しながら生きることができたとしたら？
  そして、その安心という土台のうえで制限なく自由な状態から、夢を描くことができるとしたら？
  
  自分を充分な存在だと感じているとき、自分の人生や生きかたに自分で責任を持つことができると思います。
  内側からあふれる情熱にしたがって生きるとき、創造性高く、喜びから生きられると思います。
  
  その世界から副次的に生まれることは、自分以外のものから搾取する必要がなく、戦争や環境破壊もない世界ではないかと想像しています。
  
  自分と対話し、自分の声を聴き、そのすべての声を受容して自分のほんとうの願いに触れる。その生き方が実現されたその道の先には、社会の変容が待っていると信じています。
  コーチングや対話を通してサポートをさせてもらいながら、私はその世界へのつながりを感じています。

  そのビジョンや想いができた背景は何ですか？

  幼少期からずっと、世界は恐いところであり、生きていくためには鎧が必要だと思っていました。鎧とは、仕事、技術、知識、そしてお金でした。鎧を身につけるために、美容師、映像制作、マーケティング、広報など様々な業種・職種を経験してきましたが、何をやってもどこにいても、「安心してそこに居られる」という感覚がありませんでした。ひとつの鎧を得ても、また違う鎧を求めて転職を続け、“外側”をいくら増やしていっても満たされることはありませんでした。
  「安心してそこに居られる」という感覚がなく、会社でも上司に否定される毎日のなかで、自分の考えを話せない、大切だと思っていることを大切にできない、自分のほんとうの声が自分にも他者にも聴かれない日々を過ごしてきました。
  
  ある日、「自分の声が聴かれる」経験が蓄積される対話に出会い、自分が気づいていなかった自分のなかのたくさんの声に気づくようになり、自分という人間の輪郭がだんだんとはっきりするようになりました。
  
  ザ・メンタルモデルを学んで、その声をつくりだしている無自覚な信念を思い出し、自分が大きな重りを背負って歩いていたことに気づきました。
  
  「相手のなかに答えがある」と信じて関わるコーチングを学び、ほんとうはどう生きたいのかを描けるようになりました。
  
  自分が人生で体験してきたこと、得てきた学びから、自分こそが、すべての命の存在を肯定し、安心という土台のうえで「ほんとうの自分」に出会ってもらうための『土』のような存在であると自覚するようになりました。

  コーチングをする上で、最も大事にしている価値観や信念は何ですか？

  ◆大事にしている信念◆
  ＜感情はメッセージ＞
  例えば、怒り⇒“願い”や“あるはずのもの”を現実化させるための創造のエネルギー。　嫉妬⇒自分にもできる、あるはずだという可能性を教えている。　悲しみ⇒“失いたくない大切なもの”がないということを受け入れ、浄化するためのリセット機能。といったように、ネガティブと言われるどんな感情も大切なことを教えてくれています。そこに書かれたメッセージを感じることを大切にしています。
  
  ＜人はよくなろうとする生き物である＞
  感じ切ることができれば、人は自然とよくなろうとする。行きたい方向や生きたい方向は身体が知っているので、恐れや不安からつくりだされる思考から離れられれば、無理な力は必要なく、感じられる状態をつくり、そこから起こることを信じて見守ることを大切にしています。
  
  ＜起きていることには意味がある＞
  どんなに不条理だと思う出来事も、避けたい現実も、すべてに意味があると捉えることで前に進むことができます。「あの人はなぜこんなことをするの？」「なぜ私だけこんな目にあうの？」ではなく、起きていることに意味があると捉え、「これはなんのために起きているのか？」という問いに変換することで、前を向くことができるのです。
  
  ＜問いとはエネルギーである＞
  人生で大切なのは、答えを出すことよりも問い続けることです。自分自身と向き合い、自分に問いを立てる時間をもつことで、そこに意識が向き続けられます。どちらの方向を向いた問いなのかが大切で、未来へ向いた問いはそちらの方向へエネルギーが注がれていきます。そうすることで、自分の大切にしたいことに気づき、ちゃんと大切にできる人生になるのではないでしょうか。
  
  ＜どんな状況にも選択肢がある＞
  どんなに選択肢がないと思える状況でも、視点や視座を変えることで選択肢が見えてきます。また、行動にはパターンがあり、自動的に思考し自動的に行動していることを、思考を生み出している自分の反応をちゃんと見ていくことで、自動的ではなく、行動を選択できるようになっていきます。
  
  
  ◆大事にしている価値観とそれをつくりだす私の資質◆
  ◇安心
  今のあなたで充分であること、ありのままそこにいるだけで価値があるという眼差しを持っています。
  
  ◇受容
  あなたのなかのどんな感情も声もあっていい。そこから聴こえる大切なメッセージに耳を傾けます。
  
  ◇感受
  あなたから感じる微細な感覚を感じ取り、あなたが気付いていないかもしれない事柄・感情を伝えます。
  
  ◇観察
  あなたを取り巻く環境がどうなっているか、あなたに心の奥にどんな動きや衝動があるのかを観察し、そこに見えるものを伝えます。